Windows10に付随しているEdgeでは、旧来のサイトに向け、IE11でサイトを起動するための機能が備えられています。旧来のサイトを識別する方法として、Enterprise mode Site Listというものを用いているのですが、このリストに入っているサイトはEdgeで起動しようとするとIEにリダイレクトしてくれる機能となっています。
このリストはXMLでできているのですが、以下サイトにあるEnterprise Mode Site List Managerを利用することで、簡単にファイルを作成することができます。
今回はこのファイルを作り、リダイレクトが行われるところを確認していきましょう。
Download Enterprise Mode Site List Manager (schema v.2) from Official Microsoft Download Center
EMIESiteListManager.exeをダウンロードします。
続いてインストール。ウィザードに沿って行くだけでインストールは完了です。
いつも通りラインセンス条項を確認します。
インストール場所を選択します。
これで準備は完了。インストールを押してインストールを完了します。
10秒くらいでインストールが完了します。
小さなツールだと早くていいですね。
スタートメニューにManagerが入ってくるので起動します。
起動したらAddを押してURLを入力しましょう。
URLはhttp/httpsといったプロトコルを入力してもしなくても大丈夫です。
ツール内でチェックし、XMLからプロトコル情報は外されます。
こんな感じに入力してSaveを行います。
トップ画面にURLが追記されます。
この状態でFileからSave to XMLを選ぶことでXMLファイルを生成することができます。
生成されたXMLがこちら。
重要なのはSiteタグなのですが、Version属性もわすれてはならないところです。
このVersion属性を基に、最新状況を管理する形となっているためです。
<site-list version="1">
<created-by>
<tool>EMIESiteListManager</tool>
<version>10.0.14357.1004</version>
<date-created>08/12/2018 01:32:11</date-created>
</created-by>
<site url="docs.microsoft.com">
<compat-mode>Default</compat-mode>
<open-in>IE11</open-in>
</site>
</site-list>
このXMLはこのままでは利用できないので、Web上にファイルを置き、グループポリシーで呼び出し先を指定します。この辺りはPacファイルと同じような感じですね。
グループポリシーを起動します。
gpedit.msc
設定項目は以下。
コンピューターの構成-管理用テンプレート-Windows コンポーネント-Microsoft Edge
エンタープライズ モード サイト一覧を構成する
この項目を有効にして、XMLファイルのURLを入力することでEnterprise modeが利用可能となります。
動作の確認は、Edgeで以下アドレスを入力することで見ることができます。
about:compat
右側のEnterprise mode Site ListからView raw XML Fileをチェックすると現在の状態がわかります。
この状態でEdgeにURLを入力すると、そのままIEが起動してくる動きとなります。
Edgeにきた入力をすべてIEにリダイレクトできないか。等調べていたのですが、このリストにはアスタリスクはつかえないようで、そういった用途には使えないのですが、IEでないと開けないサイトは業務向けではまだまだ多く存在しているので、うまく利用して業務が止まらないように設定していきましょう。
音楽:In Captivity