Windows Server 2016 記憶域プールから壊れたディスクを除外するには

Windows Server 2012から、記憶域プールという機能があります。
Windows上で実現するSoftware Defined Storageなのですが、ディスクの入れ替えを行ったところ、エラーを解消するのに手間どったので、エラー解消の手法をのせて置きたいと思います。

前提として、Windows Server 2016上で、記憶域プールを作成し、仮想ディスクをミラーモードで作成しているケースでの話となります。

この状態で、ディスクを入れ替えたりすると、入れ替え前のディスクでエラーが表示される状態となります。

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 通常、物理ディスクを削除していくことでエラーを解消できると考えると思うのですが、GUI上から削除を行うとエラーとなります。

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 こんな感じに聞かれるので「はい」を選択すると、、、

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 削除できない旨の応答が、、、

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そこで、PowerShellを用いてフィジカルディスクを除外していきます。

PowerShell起動時は管理者で起動しましょう。

まずは削除する対象の物理ディスク名を確認します。

Get-PhysicalDisk | Select FriendlyName,FirmwareVersion

確認したらそのディスクを取り外し状態に変更します。リタイアという状態ですね。間違えて消す必要のないディスクを消さないように注意です。
Set-PhysicalDisk –FriendlyName "物理ディスク名称" –Usage Retired

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その後、ディスクを削除していきます。
このコマンドは影響が大きいので再確認が出てきますね。

$PhysicalDiskToRemove = Get-PhysicalDisk -Friendlyname "物理ディスク名称"
Remove-PhysicalDisk -PhysicalDisks $PhysicalDiskToRemove -StoragePoolFriendlyName "削除対象の記憶域プール名"

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 これで物理ディスクから不要なディスクが取り外されました。
この時点では、仮想ディスク側はエラーが残った状態のままなので、こちらも直していきます。

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仮想ディスクの修復を行います。これは時間がかかるので、気長に待ちましょう。

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これで作業は完了。

きれいにエラーが解消されました。

音楽:dear john