Office365 Exchangeのモダン認証について

Exchange Onlineで実装されているADAL(Active Directory Authentication Library)を利用したモダン認証ですが、とうとうオンプレExchangeでも利用できるようになったようです。

Announcing Hybrid Modern Authentication for Exchange On-Premises – You Had Me At EHLO…

モダン認証が利用可能となるのは、Exchange2016もしくはExchange2013で構築されたハイブリッド構成のExchangeである必要があります。(Exchange2010以前の環境が残っている場合は利用できないようです。)
また、この時点で以下のCUが当たっている必要があります。(まだリリースは行われていない状況です)

Exchange2016 CU8

Exchange 2016 用の更新プログラム

Exchange2013 CU19

Exchange 2013 の更新プログラム: Exchange 2013 Help

更に全メールボックス保持ユーザーはAzureADにアカウントがある必要があるという条件も忘れてはいけないところです。(=Azure AD Connectで全OUを対象とした連携を行っている必要があります。)

このモダン認証が行えるようになることで、ADFSを用いたクレームベース処理ができ、より様々な手法を用いたセキュア環境を成り立たせることができるので、CUが出た際は導入を検討してみてはいかがでしょうか。

音楽:The Borderline