Azure ロードバランサーの通信についての説明が出ています

Technetに面白い記事が上がっていたので紹介します。

Azureを利用した際のロードバランスの動作についてです。 

ロードバランサー経由での通信が偏る場合のチェックポイント – Japan Azure Technical Support Engineers' Blog

セッションの永続化設定によって、振り分けの素となる要素を変更できることが記載されています。
その振り分けの動作はセッションをIP、ポートで制御するレベルから、IPで制御、IPとプロトコルで制御の3段階となっています。

IP、ポートで制御する場合は、1アクセスごとにソースポートが変わるのがTCP/IPの一般的な動作であるため、同一のサーバーに処理が振り分けられる可能性が低く、同一サーバーへの接続セッションとして扱われないためセッションの永続化は無しとして処理されます。
他方、IPやプロトコルで制御するケースは、同じIP/プロトコルからのアクセスを同じセッションと見立て、同一サーバへ振り分けてくれます。
ここでのセッションという言葉は同一サーバーへの振り分け動作ととらえてもらうと理解が進むかと。

セッションが永続化されると、次のアクセスも同じサーバーへ振り分けられるので、サーバーメモリ内に保持した情報へアクセスすることができるという利点が生まれます。

この利点については残念ながら上記サイトでは触れていないため、前提知識としてとらえている模様です。(本当はこの話があるから永続化をどうするかという問題が生まれるのですけれどね。)

これはAzureに限らず、ロードバランス動作する仕組み全般で意識が必要なこととなるためネットワークの一般知識として覚えておくとよいと思います。

音楽:ライオン