Office365 予定表の共有の挙動が変更となるようです。

2017年10月から徐々にExchange Onlineの予定表の共有機能が大きく変わっていくようです。

詳細は以下サイトに詳しく記載があります。

Calendar sharing in Office 365 - Office Support

大まかには、今までACLを設定するなどあまり詳しくない人には難しかった、予定表を他人に共有する方法がOutlookも含めて簡単になるとのこと。

OOTWでは共有ボタンを押してメールアドレスを入力し、共有を承認すると利用できるのですが、これがOutlookでも使えるようになると。

今のOutlookでも同様のものがありますが、メッセージが少し異なるので、同一化されるのではないかと思います。あと予定表のアクセス権ボタンは変わりそうですね。言葉からしてわかりにくいところなので。

【共有ボタン】

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 【メールアドレス入力】

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【予定の共有を承認】

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【Outlook2016の予定表の共有】

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【送りつける際のメッセージが若干異なります】

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【上記を送付した際の承諾依頼メール】

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それ以外に、予定表のデータの共有ロジックが変更となるようです。
外部との共有には今まではICSやOffice365内の共有でも、所有者の予定表に権限を与えるといった形で、実体は予定表の共有元にありました。
これが新しいロジックでは予定をコピーする動作に変更となり、予定作成時にサブスクライブする形になるとのこと。

残念ながらEWSは対応しないようなのですが、この機能が実現されると予定表共有時のセッション数肥大化や共有データの同期のためにポーリングを行うなどの作りが不要となるものと思われます。

内部構造がどのようになるかMAPIViwer試してみたのですが、新ロジックを採用しているユーザー(Tomoharu Misawa)が旧ロジックのユーザー(三沢友治)に共有した場合、予定表フォルダ内にデータが作成されることがわかりました。

【新ロジック→旧ロジックへの共有】

OOTWは旧ロジックユーザーMAPIViewerは新ロジックユーザーを表示。
よていAは新ロジックユーザーのMAPI上に表示されています。(データが格納されている様子がわかります。)

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【旧ロジック→新ロジックへの共有】

おなじく旧ロジックユーザへよていCを共有した場合は新ロジックのOOTWに表示されているが、MAPI上の旧ロジックユーザーには表示されず、リンクであろうことがわかります。

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この辺りかなり画期的ですよね。
新しいロジックを適用するには、OOTHを使って共有をかけるとよいとのこと。
昔の共有を上書きする形で適用されるようです。

音楽:Lion man