MSDNでWindows Serverの開発・検証版が出たことに伴い、Sysprepの検証を行います。
Sysprepとは、大量導入時におけるOS配布などの素OSを作成する機能で、Windows Server 2016のOSの一部として配布されています。
通常OSはインストールにはディスクやISOを利用して、一からインストールが必要ですが、Sysprepを利用して素をつくると、IPなど各マシンに必要な情報を入力するのみで使えるところまで持っていくことができるようになります。そのためサーバールームやインフラ管理者等大量のOSを利用する際には必須となる機能です。
以下ファイルパスに入っています。
「Windows\System32\sysprep」
ファイル群はいままでとあまり変わりがなさそう、、、
一般的にはOSを最新化したり、ウィルス対策ソフトを最新化し脅威に備えておきます。合わせて管理向けなど用にリモードテスクトップも有効にするケースが多いでしょうか。
Sysprepを実行する際に、Unattend.xmlを書いておくと、再起動に向けて一部規定値を決めておくことが可能です。
例えば、以下例ではAdminのパスワード(XXXpwd!!!)やProductKey(----)を決め打ちとしています。
【XMLの内容】
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<unattend xmlns="urn:schemas-microsoft-com:unattend" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<settings pass="offlineServicing">
<component name="Microsoft-Windows-Shell-Setup" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS">
</component>
</settings>
<settings pass="oobeSystem">
<component name="Microsoft-Windows-Shell-Setup" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS">
<UserAccounts>
<AdministratorPassword>
<Value>XXXpwd!!!</Value>
<PlainText>true</PlainText>
</AdministratorPassword>
</UserAccounts>
<TimeZone>Pacific Standard Time</TimeZone>
</component>
</settings>
<settings pass="specialize">
<component name="Microsoft-Windows-Shell-Setup" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS">
<ProductKey>----</ProductKey>
</component>
</settings>
</unattend>
これらの準備をおえたら以下コマンドを実行することで、変更内容を保有したイメージを作ることができます。
【コマンド】
sysprep /generalize /oobe /shutdown /unattend:unattend.xml
この段階でマスターの作成は完了です。イメージを保存し、再度起動を行います。
このあと、決めなかった設定値の決定画面が表示され、再度の設定が行われます。
出たばかりのOSは試用を重ねることが多いと思いますので、ぜひこの方法で利用を進めてみてください。
音楽:white falcon