Office365 ユーザーテンプレートが有効化されていました

Office365はオンプレミス版のSharePointやExchangeと異なり、ADにユーザーを追加しただけでは利用することができません。
利用するためには、ユーザーにライセンスを適用してあげることが不可欠です。

利用開始までに、ユーザー固有の情報を入力し、部署などのユーザーに関連する情報を追加し、ライセンスを付与し、場合によっては管理者権限を与え、、、といった長いプロセスが必要になっていました。

この流れに対し、ユーザーテンプレートという機能で適用を簡素化しようという機能が追加されています。

管理センターのユーザー追加の横にユーザーテンプレートというボタンが追加されました。

f:id:mohessu:20191108021715p:plain

これを押下すると、テンプレートを追加するボタンが表示されいます。
おしていきましょう。

f:id:mohessu:20191108021626p:plain

最初はテンプレートの名前設定です。
テンプレートなので、ライセンス付与時に利用することになります。
わかりやすい名前を付けてあげましょう。

f:id:mohessu:20191108012845p:plain

続いてドメイン選択です。
複数のドメインを持っている場合、どのドメインを利用するか選択していきます。
また、初期パスワードをどう設定するかもここで決めていきます。
f:id:mohessu:20191108013136p:plain

続いてライセンスの割り当てです。
通常のライセンス割り当て画面と同様に、場所とライセンス、アプリを設定していきます。

f:id:mohessu:20191108013235p:plain

f:id:mohessu:20191108013304p:plain

最後にオプション。
管理権限と会社の情報を入力します。
部署情報を入力できるようになっているので、このテンプレートは部署ごとの用意していくのが想定された使い方なのかと思います。

f:id:mohessu:20191108013542p:plain

f:id:mohessu:20191108013430p:plain

最後に確認してテンプレートの追加が完了となります。

f:id:mohessu:20191108014535p:plain

f:id:mohessu:20191108014603p:plain

簡単に作成していくことができました。

f:id:mohessu:20191108014620p:plain

テンプレートを作り終えると、先ほどのボタン押下時に作成したテンプレートが表示されています。
ユーザーを追加するときにはここから追加していく形となります。(ユーザーの追加からテンプレートを付与できないのはご愛敬ということですね。)

f:id:mohessu:20191108021541p:plain

ここから作っていくと、最低限の情報入力で進めていくことができます。

f:id:mohessu:20191108021508p:plain
f:id:mohessu:20191108021432p:plain

f:id:mohessu:20191108021401p:plain

ちなみにManage templatesを押下するとテンプレートの管理が行えます。不要になったものが出てきたらここで整理していきましょう。

f:id:mohessu:20191108021817p:plain

コンセプトはとてもよくわかるのですが、この機能は非常に惜しい箇所があります。
それは、もう一歩進んだ管理ができないことです。
Exchangeの転送設定やOffice365グループへの参加など、アプリに関連した設定ができるようになってくれると更に使いやすくなるかと思われました。

また、Azure AD Connectorなどからのユーザー追加にも対応してくれるとよいなーと感じます。
これからの機能追加にも期待していきたい感じですね!

音楽:icy mice

 

Office365 Whiteboard for Webの一般提供が開始されていました

Ignite 2019では新機能の発表もふんだんに行われています。
その中で、Office365に前々から備わっているWhiteboardというアプリがあるのですが、もともとはWindows 10のアプリとして設計されており、社内での連携を行っていきたい場合にOffice365と紐づけるという感じのものになっていました。

それが今回、Office365からのみ利用できる機能として、Whiteboard for Webというものが一般に提供されるようになりました。

Office365ポータルより確認することができます。

f:id:mohessu:20191107012859p:plain

気が付かれた方も多いと思うのですが、アプリのWhiteboardとはアイコンが若干異なるものとなっています。新しいSVG形式のアイコンに見えますね。

f:id:mohessu:20191107011352p:plain

そこで、今までと同じように取り出せるかの確認をしてみたところ、うまく大きく表示させることができました。

まずはF12で管理者ツールを開きアイコンを選択します。
スタイルシートの中にデータが埋め込まれていますね。(キャプチャでは中央下段のあたりです。)

 

f:id:mohessu:20191107012613p:plain

小さいと気が付きにくいですが、ペン先に色がついているなど、細かい作りのアイコンになっています。しかし、新形式のアイコンはグラデーションを利用しないものと思っていたのでちょっと意外でした。

f:id:mohessu:20191107012413p:plain

このWhiteboard、結構前からあるのですが、あまり情報は無い部類のアプリですよね。
Microsoft Docsを調べていたのですが、Teams連携のSurface HUB利用の件が引っかかったくらいで、そのものの説明はぱっと見つかりませんでした。笑

https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/manage-whiteboard?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

また、このWhiteboardはOffice365 E3、E5に含まれており、それぞれプラン2、プラン3と名前がついています。(もしかするとE1に該当するプラン1があるあもしれません)

が、それぞれで行えることの違いは今のところ明記された情報がないのかもしれません。

【E3での表記】

f:id:mohessu:20191107014347p:plain

【E5での表記】

f:id:mohessu:20191107014026p:plain

Webアプリ上ではデスクトップアプリのように利用することができますが、Office365のヘッダーにアプリで開くという項目が追加されています。この位置はWordやExcelでも取り込んでもらいたいですね。

f:id:mohessu:20191107011838p:plain

押下する場合は念のためですが注意が必要です。
デスクトップアプリをMSAで開いている場合は以下表記となり利用できない様でした。先にOffice365のアカウントでログインしておく必要があるようです。この辺りはアプリ起動後に選べるようになってもらいたいですね。 

f:id:mohessu:20191107011912p:plain

ちなみに、Whiteboardについては2019年3月にも紹介しているので、お時間があれば閲覧してみてください。

http://mitomoha.hatenablog.com/entry/2019/03/17/142159

音楽:Long Goodbye

Windows10 Chromium版 Edgeのリリース日程が決まったようです

月曜より開幕したIgniteですが、初日から新機能のアナウンスが続いており今年もお祭な感じが出ています。そんな中でも特に気になったのはChromium版 Edgeでしょうか。

以下のようにアイコンが大幅に変化しただけではなく、注目すべきはそのリリース日だと感じました。

https://blogs.windows.com/msedgedev/2019/11/04/edge-chromium-release-candidate-get-ready/#yoMweRGQH2gCFOHK.97

f:id:mohessu:20191106005328p:plain

上記画像の最下行に記載されているのですが、2020年1月15日となっています。

この日はWindows7 EOSの翌日。すなわち、一般的なWindows7ではリリースを行わないということになります。

https://docs.microsoft.com/en-us/deployoffice/windows-7-support?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

Windows7 EOSの日程】

f:id:mohessu:20191106005055p:plain

もちろんESUを適用したWindows7では利用ができるように。という配慮なのかと思いますが、リリースタイミングでサポートしない製品への言及は今までのマイクロソフトでは行われなかったかと思います。

https://www.microsoftedgeinsider.com/ja-jp/download/

Chromium版 Edgeのサポート対象】

f:id:mohessu:20191106010221p:plain

新しいものを使ってもらいたいというところと、利用者への配慮を考慮した結果のぎりぎりのラインを攻めたリリース日程の決定だったのではないでしょうか。

1月15日のリリース日にどういった形でダウンロードができるようになっているか、ちょっと気になる感じです。

音楽:宵越しの祭り

Office365 Skype for Businessを抜いたConfigを作りましょう

Office365 ProPlusからSkype for Businessがなくなるのは2021年7月31日ですが、最近はすべてのチャットがTeamsに移っており、既にSkype for Businessが不要となりつつあります。

そこで、このタイミングではありますが、Office365 ProPlusよりSkype for Businessを外した再インストールを行っていきたいと思います。

Office365 ProPlusは包括パッケージとなっており、不要なアプリを削除するためには先に設定用のXMLファイルを作っておく必要があります。
以下のUIを用いて簡単に作れるため、ぜひ覚えておきましょう。

https://config.office.com/

f:id:mohessu:20191104111130p:plain

上記サイトに入ったら下段左側から新しい構成を作っていきます。
このサイト、ログインしておくと構成の保存ができますが、ログインしていなくても利用できるので便利です。 

https://config.office.com/deploymentsettings

f:id:mohessu:20191104111206p:plain

早速UIから設定していきましょう。
アーキテクトは64bit。2GB以上のメモリを利用する場合に必要です。
一昔前は32bitにしないとVBAが動作しなくなるという点で32bitを選択したケースが多かったです。とくにファイルダイアログなどの表示を行うVBAを組み込んでいる場合などは注意が必要です。

f:id:mohessu:20191104111227p:plain

製品はOffice 365 ProPlusを選択。
Additional ProductsにLanguage Packがあることに注意。 

f:id:mohessu:20191104111501p:plain

更新チャネルは最近のMSのおすすめは月次チャネルのようです。
これを選択すると診断データが送付されるようになるので注意。

f:id:mohessu:20191104111636p:plain

注意の観点は最後に設定するアプリケーションの設定(ポリシー設定)で変更できますが、月次系はフィードバックも重要なのでぜひ送れるようにしておきましょう。 

f:id:mohessu:20191104111711p:plain

次はアプリの選択です。

Skype for Businessは今のところ初期状態ではインストールになっているため、消しましょう。

あとは難しいところなのがOneNoteです。オンプレ版は開発が完了しているのですが、ファイル出力が必要な場合はオンプレ版が必要となるので、利用方法を考慮して導入を検討しましょう。(既定はオフになっています。)
Teamsも入ってきていますね!

f:id:mohessu:20191104111747p:plain

言語はオペレーティングシステムに合わせることができます。
場合によっては日本語、英語など固定化したい場合があると思います。
その時はここで選択しておきましょう。

f:id:mohessu:20191104112610p:plain

この設定の中に追加の校正ツールの設定があります。
言語は大きな容量になるため、文書の校正のみ目的とする場合(UIはいらない場合)は校正ツールのみをインストールする設定にすることをお勧めします。
どういった構成にするのが良いのかは以下のdocsを見るとよりわかりやすいかと思います。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/deployoffice/overview-of-deploying-languages-in-office-365-proplus?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

 

続いてインストール場所です。
基本はCDN。言語などのパターンが限られている場合はローカルソースの選択が常道です。インターネットの線が細いとローカルソースにしておきたいところですが、様々なパターンを用意する覚悟は必要となります。

f:id:mohessu:20191104113036p:plain

f:id:mohessu:20191104113055p:plain

 更新の時の配布場所も設定します。

基本の考え方はインストール場所と同様ですね。 

f:id:mohessu:20191104113113p:plain

アップグレード時に既存のものをどうするかなどを決めます。
同居ができないケースがあったりするので注意が必要です。

f:id:mohessu:20191104113140p:plain

f:id:mohessu:20191104113148p:plain

社内展開の場合はEULA同意をオンにして構成しておくとよいでしょう。

f:id:mohessu:20191104113238p:plain

Office 365 ProPlusの場合はプロダクトキーの入力は飛ばします。 

f:id:mohessu:20191104113315p:plain

ライセンス認証の方法をチェックします。
ライセンストークンのローミングについてもここで設定ができるようになっています。
この設定を行うケースは主にVDIですが、設定しておくとアクティベーショントークンがPC外の共有領域に保持される形となります。利用しているPCが変わってもアクティベーションを聞かれることがなくなるわけですね。

詳細は以下に詳しいので、共有PC利用の場合は一読をお勧めします。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/deployoffice/overview-of-shared-computer-activation-for-office-365-proplus?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

ちなみに、デバイスに基づくという項目が増えています。
これはOffice365のEducationを利用している場合に利用できるようです。(A3など)

f:id:mohessu:20191104113327p:plain

組織情報です。未入力でも動作します。 

f:id:mohessu:20191104123708p:plain

最後にポリシーを設定します。
数が多いこともありますが、必要最低限の設定に抑えておくことを心掛けたいですね。

f:id:mohessu:20191104124125p:plain

エクスポートすると、、、
ファイルの形式を聞かれます。
現在の設定を保持するか、Office Open XML形式をお勧めします。

f:id:mohessu:20191104125512p:plain

ライセンス条項を同意するとファイルとしてダウンロードができます。 

f:id:mohessu:20191104131310p:plain

ここまでの設定では以下のXMLが出力されました。

f:id:mohessu:20191104131415p:plain

ちなみにAddタグにある属性、Channelに"InsiderFast"を設定しておくとインサイダーに変更できます。

これでConfigの作成は完了です。

まえにも投稿していますが、以下を確認してみて下さい。適用の観点で記載しています。

http://mitomoha.hatenablog.com/entry/2019/02/20/015837

このConfig XML、これだけでは利用できません。
以下のサイトからODTをダウンロードし、そこに含まれるSetup.exeを利用して適用していきます。(ちなみにOffice365サイトから落としたSetup.exeではXMLの適用はできませんでした。)

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49117 

f:id:mohessu:20191104145655p:plain

うまく読まれると以下のスプラッシュが表示されます。

アイコン、新しくなっていますね!

f:id:mohessu:20191104145643p:plain

あとはひたらすら待つのみです。 

f:id:mohessu:20191104151029p:plain

ダウンロードが長いですが、2,3時間をみておけばインストールは完了するかと思います。 

ちょっと長めの投稿となりましたが、Office365 ProPlusは変更でも上書きインストールとなるので、ちょっと対応コストが大きいですね。
Skype for Businessをどうにかしたい人は早めに方式の検討を行っておくことをお勧めします。

音楽:たのしいさんすう

Office365 TeamsでGmailのフェデレーションを利用できるようになるようです

Office365では、通常Azure ADをユーザー情報の格納場所として利用します。

ただし、社内のADにログインしたという情報を利用したい場合、Azure AD上に社内のADと同じユーザーを作ったうえで、ADFSフェデレーションを行い、社内ADの認可情報をAzure ADのユーザーと紐づけてSSOを実現したりします。

このフェデレーションの仕組みに、2019年11月よりTeamsでGmailドメインが利用できるようになるようです。

https://docs.microsoft.com/en-us/azure/active-directory/b2b/google-federation?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

Gsuiteの認証は残念ながら利用できないようでGmailアカウント専用となっているようです。Gmailのアカウントを持っていればマイクロソフトアカウントを取得せずともTeamsのゲストユーザーとなることができ、新たなパスワードの管理が必要なくなるので使いどころがかなり広くあるように感じます。

詳細はまだわかりませんが、おそらくTeamsなどへのログイン時にGmailサイトに遷移し、Teamsを信頼するかどうかに答えるだけで利用できるようになるのではないかと。

今までのOffie365でのGmailフェデレーションはテナントIDのあるサイトだけが対象となっており、TeamsのようなURLにテナント情報を区分ける情報がない場合はアクセスができなかったので、この実装でその制約がなくなるのかもしれません。

実際リリースされたらどういった動きになるのか試してみたいですね。

音楽:Lithium Flower

Windows10 ADK VAMTを設定しました

前回までにADKをインストールが完了し、VAMTが利用できるようになりました。

今回は設定の方法をシャドーで見ていきたいと思います。
シャドー。としたのは、私はMAKキーをもっていないため、実際の動作は見て取ることができないためとなります。汗

とはいえイメージはできると思いますので、ESUを設定するようなケースで利用できるのかと。

それでは早速起動から入っていきたいと思います。
スタートメニューにWindows Kitsという項目がありその中にVolume Activation Management Tool 3.1という項目ができているので、これを起動します。

f:id:mohessu:20191012234057p:plain

初回起動時はSQL Serverと連携が必要となるため、先にインストールしたSQL Serverに紐づけていきましょう。

サーバーの名前を選択しDatabaseで<Create new database>を選択し、新しいデータベースを作っていきましょう。名前はここではVAMT等でよいかと。

SQL Server Expressを利用している場合のサーバーの名前はlocalhost\SQLEXPRESSとなっているかと思います。

f:id:mohessu:20191015002404p:plain

データベースを指定するとすぐにコンソールが起動します。
コンソールでは プロダクトとプロダクトキー、ADベースのアクティベーションとレポートの4項目が出ています。

f:id:mohessu:20191013010502p:plain

まずは設定が必要なのですがひとつずつやっていきましょう。
Product keysを選択し、右ペインのAdd product keysを選択していきましょう。
すると、Enter product key separated by line breaksと出てきています。

一行ごとにMAKキーを設定していく形になりますね。

f:id:mohessu:20191014233118p:plain

プロダクトキーを設定した後はProductsの欄にコンピューターを設定していきます。
右ペインのDiscover productsを選択していきます。

f:id:mohessu:20191013010532p:plain

するとポップアップが表示され、コンピューターの検索方法を選ぶことができます。

ADでコンピューターを管理していれば一番上を選択する感じです。
以下の図では隠れてしまっていますが、対象となるOUの選択も可能です。

f:id:mohessu:20191013010713p:plain

すると、コンピューターの一覧が取得されます。
この時点ではコンピューターがあるだけなので、コンピューターを選択したうえで右ペインよりUpdate license statusを選んでいきます。これを行うことでライセンスが適用されているのかどうかの初期状態を作っていく形になりますね。

以下の図では右ペインを選択した後の状態です。Current credentialかAlternate credentialを選択できますが、どのユーザー情報でライセンス情報をとるか。というのを選ぶ感じですね。なお、ライセンス情報はWMIで取得する形となっているようです。

f:id:mohessu:20191014234733p:plain

うまく情報が取れると以下のようにプロダクト名やライセンス状況などが更新されます。この状態の時に右ペインからInstall product keyを選んでいき、ライセンスをコンピューターに適用していきます。

f:id:mohessu:20191014233300p:plain

この画面で適用するライセンスを選んでいく形ですね。

f:id:mohessu:20191014234441p:plain

ちなみにここで用意が必要なプロダクトキーはVLSCなどから入手して下さい。
ボリュームライセンスで購入していると、購入後にVLSCに登録される形となります。

Windows10などでは以下のサイトにOSのダウンロードの方法からライセンスの入手まで記載があるので一読してみるとよいと思います。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/deployment/windows-10-media?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

また、VAMTはマイクロソフトにデータを送信するツールでもあります。
どういった情報が送信されるのか気にするケースもあると思いますが、詳細は以下を見ると記載されているので、一読しておくことをお勧めします。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/deployment/volume-activation/appendix-information-sent-to-microsoft-during-activation-client?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

音楽:Quiet Landing

Windows10 ADKをインストールしてみました

Windows7のサポートは2020年1月で終了となりますが、セキュリティパッチについては、ESUという拡張セキュリティアップデートを受け取る契約を行うことで最大3年間緊急性の高いセキュリティ問題を回避するためのパッチをあてることができるようになります。

このESUはMAKというプロダクトキーをPCに読み込ませておくことで利用かのとなるのですが、大量にPCがある場合はVAMTというツールを利用する方法が一般的になる可能性が高いため、今回はVAMTのインストールを試していきたいと思います。

VAMTはWindows ADKというツールの1つの機能となっているため、まずはダウンロードしていきたいと思います。

ダウンロードは以下のサイトから行うことができます。

https://docs.microsoft.com/en-us/windows-hardware/get-started/adk-install?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

Download the Windows ADK for Windows10 ~となっているところがダウンロードリンクとなります。

f:id:mohessu:20191012165605p:plain

adksetupというファイルがダウンロードされ、サイズは1.8MB。
別途本体をダウンロードしてくるタイプのインストーラーです。

f:id:mohessu:20191012165517p:plain

早速起動すると、インストールを行うか、ダウンロードを行うかを確認されました。
今回は直接インストールしたかったため、上を選んでいます。
インストール先を選択していきましょう。

f:id:mohessu:20191012213658p:plain

続いて使用状況をマイクロソフトに伝えるかどうかの選択です。
より良い製品に仕上げてもらうため、できれば送信するようにしておきたいところです。
送信しても、匿名で扱われる点は安心感が持てますね。

f:id:mohessu:20191012213959p:plain

続いて使用許諾です。最後まで読んで問題なければ先に進みましょう。

f:id:mohessu:20191012214019p:plain

続いてインストール内容を決定します。
利用したいのはVAMT、ボリューム ライセンス認証管理ツール(VAMT)となっているところですね。初期状態ではチェックがオフなので、入れていきましょう。

f:id:mohessu:20191012214038p:plain

このツール自体は11MBと小さいのですが、全部入れると1.2GBとなります。
ご自身の利用状況に応じてインストール範囲を検討してください。
なお、利用にはSQL Server 2008以降が必要です。
SQL Server 2008自体は2019年7月でサポートが終了しているので、現時点での最新バージョンを利用するようにしたいですね。 
一旦、SQL Serverは後に回してインストールを進めていきましょう。
インストールボタンを押すとダウンロードが始まるため、かなり時間を要するので注意しましょう。(全選択している場合)

f:id:mohessu:20191012214104p:plain

ダウンロードとインストールが終わるとガイドを表示するか、閉じるかを選べます。
ちなみにガイドは以下URLとなっています。
このアドレス、残念ながら新機能の紹介なのでVAMTを利用したい人には関連することはほとんどないでしょう笑。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/get-started/what-s-new-in-kits-and-tools?redirectedfrom=MSDN&WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

f:id:mohessu:20191012233135p:plain

続いてSQL Serverをインストールしていきます。
今回は簡易的に立てるだけなのでSQL Server 2017 Expressを選択しました。

https://www.microsoft.com/ja-jp/sql-server/sql-server-downloads

Express エディションは無料バージョンなのですが、2段目右に配置されています。

f:id:mohessu:20191013011653p:plain

ダウンロードしたところこちらもネットワークインストーラーとなっているため5MBしかありませんでした。

f:id:mohessu:20191012234417p:plain

インストーラーを起動すると以下のような形に。
久しぶりにSQL Serverインストーラーを立ち上げましたが、まさかのダークモードになってるのですね。
斬新ですが、ボタンが絞られていることもありわかりやすい!
というわけで、左の基本を押してインストールを進めていきます。 

f:id:mohessu:20191012234434p:plain

続いてライセンス条項の確認です。
これも内容をちゃんと確認の上進めていきましょう。

f:id:mohessu:20191012234519p:plain

続いてインストール場所ですね。
無償版だからか、設定項目がインストール場所のみとなっています。
これだけ簡易化されると非常に扱いやすいですね。
あとはインストールボタンを押して待つのみです。

f:id:mohessu:20191012234535p:plain

インストールが終了すると、接続文字列などが表示されています。
この後のVAMT設定に接続文字列のうちServer=の部分を利用するので控えておきましょう。

おそらくServer=localhost\SQLEXPRESSとなっているはずです。

f:id:mohessu:20191013000835p:plain

以上でインストールは完了です。
次回はVAMTの設定を行っていきましょう。

音楽:sad moon