Windows10 Insider Preview Build 18898、18362の累積更新リリース

今週も20H1のInsider Previewがリリースしています。

ここ数週間の動きを見ていると、やっぱり19H1のリリースに向けてリソースを振り向けているとしか思えないようなスピード感ですね。。。

今週の更新でディスクの種類がわかるようになったことです。
もうすでにHDDは手元にないのでどのように表示されるのか、違いまでは抑えられませんでしたが、SSDでは以下のようにタスクマネージャーの左ペインと右下の種類という欄にSSDと記されたことがわかります。

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ドライブの最適化を見ていくと、メディアの種類という列でメディアの種類が表示されますが、これはもともとあったので、見せる位置を変えただけのようにも見えますね。

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ちなみに今回のBuildをインストールするとWindows セキュリティのウイルスと脅威の防止-ウイルスと脅威の防止の設定にある改ざん防止がオフになるケースがあるようです。オフになっていたらオンに戻しておきましょう。

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こういったケースはリリース後にはなくなってほしいですが、調整に戸惑っているようにも思えますね。

というのも、Insider Preview 18362に累積的更新が出てきているのです。
1809までは2週間くらい寝かせたうえで最終パッチを出すのと同時にリリースという感じだったと思いますが、累積更新をInsiderに戻してさらにチェックしてもらうという流れでしょうか。

https://support.microsoft.com/en-us/help/4497936/windows-10-update-kb4497936

修正点を見ると、令和パッチをあてたExcelの列幅が変わる問題を解消できたようですね。
Excelの問題だと思ったのですが、Windows側に問題があったようです。
こういった複合的な問題は難しいですねぇ。原因と事象が別のものになると追いかけるのは困難です。

また、Microarchitectural Data SamplingというIntel CPUの脆弱性に関するパッチが適用されたようです。2017年からCPUの投機的実行問題として多種脆弱性が報告されていますが、終息しないですね。アーキテクトに問題がある状態なので、次世代は性能向上の方向性から変わってくるかもしれません。

悪意あるコードの生成は難しいようですが、PoCとして実証可能なコードも出回っているようなので、早い段階でパッチを適用していきたいですね。(通常のOSにもパッチはすでに出ているようです。)

音楽:雪の女王

Office365 Teamsのチャットルームの最大ユーザー数が100人に緩和されることになりました

唐突ですが、Office365の機能のうちTeamsは有効活用されていますか?

Teamsの主要機能はプレゼンス(在席確認)、Web/電話会議、IM(インスタントメッセージ)とありますが、このうちIMの利用制限が緩和されることが決まったようです。

今回緩和されるのは、IMを複数人で利用する際のチャットルームの最大収容人数です。

2019年5月時点では、以下のサイトにあるようにチャットルームは50人までとなっています。(Number of people a private chatの項ですね。)

https://docs.microsoft.com/en-us/microsoftteams/limits-specifications-teams#meetings-and-calls

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この最大収容人数が100人と、倍増することになったとのことです。

これくらいの人数になってくると、チャットルームではなく、チームを作って会話の形でインスタントメッセージのやり取りを行えばよいという話もありますが、ちょっと同報したいという程度の時に威力を発揮するのではないでしょうか。

チームではないので一時的なやり取りでの利用となるのですが、案外一時的な通知はあるものです。

この機能は2019年6月中旬から7月にかけて導入されることになっているので、チャットルームのサイズが足りなく、泣く泣くチームを作っていた人は利用してみるとよいかと思います。

音楽:The Target

Office365 Teamsの会議画面のメニュー配置が変更となるようです

Skypeの統合のシナリオがどんどん進んでいるTeamsですが、会議の画面配置を変更する話が出ているようです。

2019年6月中旬から8月にかけ、現在したと右にあるメニューが会議の下部にまとめられる形になります。

以下が現在の会議の表示です。

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これが、以下の画面のようになる。というアナウンスでした。

http://img-prod-cms-rt-microsoft-com.akamaized.net/cms/api/am/imageFileData/RE2Xp2p?ver=fdb0

あまり変わっていないように見えますが、よく見ると三点リーダーが真ん中付近にきており、その右にチャットメニュー、さらに右にユーザー一覧のメニューが表示されているようです。もともとあった画面拡大やスピーカー設定などが見えなくなっていますが、それらはおそらく三点リーダー内に格納されたものと思われます。

正直あまり利用する機会はなかったような気がします。皆さんは利用されていた感じでしょうか?

画面の作りはこれでかなりシンプルになったのかと思いますが、個人的にはメニューの位置を動かせるようにしてもらいたいと思うことが何度かあったので、そういった機能も付けてもらいたいですねぇ。

結構この位置、文字に被るケースが多いように思います。
字幕等があるときが厄介なのですが日本語以外ではあまり感じないのかもしれませんね。

いずれにせよ8月には入れ替わることになるため、手順書の更新が必要となる可能性もあります。まだこの形のインターフェースは配布されていませんが、更新する準備は進めておきたいところですね。

音楽:松の実

Office365 OneDrive for Businessのゲストアクセスで同期が行えるようになるようです

Office365にはゲストアクセスという機能があり、自分が所属していないテナントにメールアドレスを登録してもらうことで、そのテナントへのアクセス権を付与してもらうという機能があります。

その機能はWebシステムやTeamsなどで有効だったのですが、ここにOneDrive for Businessアプリでもゲストアクセスができるようになるようです。
以下のアドレスに詳細が記されていますが、ここでは、レジストリを設定することで他テナントの同期を行えるようになるという形で、デフォルトOffの状態で記されています。

https://docs.microsoft.com/en-us/onedrive/b2b-sync

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これが、OneDriveアプリbuild 19.086.0502.*より後のバージョンでデフォルトがOnの状態になるとのことでした。2019年6月17日以降はこの状態となるようです。

今までと同じように、他テナントにゲストとして入った際にOneDriveアプリでアクセスできないようにするには以下のレジストリを適用するか、上記のOneDriveアプリについてくる管理ポリシーを適用していきましょう。
reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\OneDrive" /v BlockExternalSync /t REG_DWORD /d 1

ちなみにどういったときに利用するのか。ですが、まだ利用できないので何とも言えませんが、Tenant Restrictionsを行いたいようなケースでは念のためこの設定も行っておくというのが必要になるのかと思います。(もしかしたら、Tenant RestrictionsがOneDriveアプリでも機能するのかもしれないので、杞憂の可能性もあります。)

いずれにせよデータに関するセキュリティ機能となるため、セキュリティを固めに設定しているケースでは一読を行っておくことをお勧めします。

音楽:洪水物語

Office365 YammerのヘッダーがほかのOffice365のヘッダーと同様になるようです

YammerがOffice365の一部となり、ユーザー情報が同期されるようになってからはや2年近くがたちます。
そんな中、さらにOffice365とYammerが近づく話が上がってきました。

2019年7月中旬までに、Office365のヘッダーとYammerのヘッダーが同じ内容になるとのことです。

現在は左にOffice Appメニュー、同一のスキン、右にアイコンという形でかなり似通った内容になっているのですが、細部が異なっていたりします。
Skypeのボタンは一番わかりやすいところですね。

それぞれの画面を見てみましょう。

【管理センター】

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【Yammer】

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【Yammer-Skypeボタン】

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【Yammer-通知】

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【Yammer-Office Appメニュー】

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【Yammer-設定】

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【Yammer-ヘルプ】

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【Yammer-アカウント】

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【管理センター-Office Appメニュー】

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【管理センター-通知】

f:id:mohessu:20190515005635p:plain

【管理センター-設定】

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【管理センター-ヘルプ】

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【管理センター-アカウント】

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こうして並べてみると、すべてのメニュー項目で見た目がモダンな形に変わっていますね。Office Appメニューも含めて同じ見た目の項目がなにもありません笑

この進化がOffice365をよーく表している気がしますね。
1つの変化は少しずつですが、全体では大きく最適化されているということです。
この進化、ぜひ今後も同じように続いていってもらいたいですね。

音楽:Circle line

Office365 URLとIP一覧の読み解き方

Office365を管理している方であれば一度はURLとIPの一覧ページを見たことはあるかと思います。

https://docs.microsoft.com/en-us/office365/enterprise/urls-and-ip-address-ranges

このページでは、表記された各URL、IPがどの機能で利用されているか、また、記載されたURL、IPのうちどの項目がより多くのトラフィックを生み出したかを記しているのですが、この情報がOffice365サービスのすべてであるというイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか。

この一覧の読み方は以下のURLに表記されていますが、これもまだわかりにくい気がします。

Office 365 Network Connectivity Principles | Microsoft Docs

少し前の記事になるのですが、少しわかりやすく書いてあるページがありましたので、連携したいと思います。

https://blogs.technet.microsoft.com/onthewire/2018/04/06/new-office-365-url-categories-to-help-you-optimize-the-traffic-which-really-matters/

ここでは、URL、IP一覧にあるアドレスのカテゴリはトラフィックの量を示しているとあります。

最適化(Optimize)では、365トラフィックのうち75%~90%程度が流れるアドレスとなっており、Proxyからのバイパスやフィルタリング除外などを通じてレイテンシを小さくしておくことで、ユーザーのストレスを減らすことができる項目となっています。ExpressRouteに接続することでインターネット経由よりもより速い速度でのアクセスができるようになるのも特徴です。

許可(Allow)では、上記ほどのアクセス量は無いけれどもOffice365のアクセスに必要なURL群となっています。できればプロキシを経由しないようにしてほしいアドレス帯ですね。ちなみにDNSの名前解決はプロキシ経由時もクライアントと同じ様に解決できるようにするというもの重要な点のようです。

最後に既定(Default)です。これのケースはURLやIPが公開されているわけではない。という注意が非常に重要です。一覧にないアドレスもあるということを指していますね。

このアドレスはProxy経由でもよいのでインターネットにアクセスできる必要がある。となっています。
要するにOffice365を利用する場合はProxy経由でもよいのでインターネットのアドレスをブロックしないようにするのが重要ということでしょうか。

ブロック不可は多くの企業では難しいと思いますが、このURL、IP一覧は最低限とし、Office365のアクセス時に不都合が発生したら都度ブロックリストを変更できるよう体制は整えておく必要があるのかもしれません。

音楽:Ura l'eternita

Windows10 Insider Preview Build 18895リリース

Windows10のInsider Previewの紹介ですが、なんと2019年5月に入り、すでに3回もバージョンアップしていました汗

18890、18894、18895と変っていきましたが、ここまでは20H1向けの更新です。

18890は基本バグフィックスのようですが、Wi-Fiの表示に変更が入ったようで言語が英語に戻っていました。

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18894も同様にバグフィックスが中心で、Insiderの一部ユーザーのみエクスプローラーの検索機能がOneDriveの検索と融合するようになったとのことです。

私の環境はまだ融合までされていないため、OneDriveアプリの同期フォルダで検索を利用すると、同期フォルダ内の検索ができるだけとなっています。

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なお、18894では一部環境でyour Phoneが動かなくなったようで、その修正として18895が緊急的にリリースされたようです。

そのため、2019年5月8日に18894が出て、2019年5月10日に18895がリリースるというスピード感となっていますね。

しかしながら、20H1は変更点が多いため早期に検証を開始るという建て付けだったと思いますが、今のところ大きな動きがないのが気になりますね。

そもそも19H1のリリースが行われていない中なので、最優先はそちら正しいのですが19H2も顔を出してきてほしい感じはします。

ちなみにBuild2019では、Chromium版EdgeでIE11をインクルードする話や、LinuxOSの内包、Windows Terminalの展開などの話が出たようです。

面白いのは、Windows Terminalでしょうか。ちょっと前にInsiderで利用できたSetsをコマンドプロンプトPowerShell、LinuxShellと統合した仕組みとなっています。

Windows Storeより2019年夏ごろから配信されるようになるようなので楽しみにしておきたいところですね。

音楽:ねこ日記