Windows10のSAC-Tはまだ生きているようです

マイクロソフトは一時、SAC、SAC-Tと複数のパターンがあるのはわかりにくいということで、SAC-Tの名称をなくすということをアナウンスしていましたが、1809ではまだこの名称が使われているようです。

https://www.microsoft.com/ja-jp/itpro/windows-10/release-information

【SAT-Tの名称が残っています】

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もともとなくなるタイミングについてはふれられていたわけではないのでもうちょっと先になるのかもしれませんね。

というわけで、Windows10 1809もでたので、サポート期限の表を更新してみました。

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今回は09リリースのためEnterpriseは30か月サポートになります。
が、次回の1903では18か月サポートのままとなるため、サポート終了日の逆転現象が発生することとなります。

※今回の1809は、Windows7のサポートが終了後もサポートが継続している初のWindows10となっています。Windows7からの乗り換えとなると、この辺りからが加速してくるタイミングになるような気がしています。

いろいろとサポート期限の違いはありますが、混乱しないように乗り越えていきたいですね。

音楽:洪水物語

Surface 新しいSurfaceが発表されました

今日はいろいろとありました。
Windows 10 1809の発表、Windows Server 2019の発表、そして新Surfaceの発表です。

Windows系は別途見るとして、まずはSurfaceです。

Surface Pro6、Surface Studioとマイナーチェンジの新型が出る一方、面白い製品が現れました。

その名もSurface Headphones!なんとヘッドホンです。

Meet the New Surface Headphones – The Smarter Way to Listen – Microsoft Surface

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ノイズキャンセルの機能を搭載し、なんと13段階でキャンセル度合いを調整できるとのこと。

しかも、耳のところを回して感度を変更するという機構が搭載されています。少し大きめな印象の筐体ですが、そういった仕掛けをするにはちょうどいいサイズなのかもしれませんね。

更に、音声入力対応で、Cortanaが組み込まれているとのことなのです。
Surfaceの名称の意味がここでつながりますね。ウェアラブルなIntelligent Edge端末と考えると、いい線をついてきたものなのではないかと思います。これ付けてるとHoloLensはかぶれなさそうではありますが。

いまのところ日本での発売は予定されていないため、日本のサイトには商品情報は載っていません。国内需要はそこそこあるのではないかと思うのですが、、、ぜひ国内販売を進めてほしいところです。

なお、Windows Server 2019はVLSCや試用版の提供が開始されていますが、MSDN版は月の後半になるようです。これも待ち遠しいところですね!

音楽:エデンの園

Office365 Skype for Businessが一部EoSとなっていくようです

あまり話題になっていない気がしますが、2018年10月1日より新しく購入するOffice365環境では、Skype for Businessが提供されなくなるようです。

10 月 1 日より Microsoft Teams が Office 365 における会議/電話クライアントとなります【10/1 更新】 – Microsoft Partner Network ブログ

記載では、新規購入ではSfBはすでに提供から外れており、500名以下の利用でMS直販ケース(Webからの購入)では10月1日から自動的にアップグレードされるということのようです。また、パートナー経由での購入でも11月1日から順次自動アップグレードされるようですね。f:id:mohessu:20181003011455p:plain

本件、かなり急な発表のように感じられます。

いろいろ検索をかけてみましたが、なかなか情報にたどり着くことができませんでした。おそらく電撃的に発表となったのかと。

面白いことに、Microsoftの英語サイトの情報の方が情報量が少なく、SfBが提供されなくなったことくらいしか触れられていません。

https://support.microsoft.com/en-us/help/4465277/microsoft-teams-now-the-primary-client-for-meetings-and-calling

というか、微妙に記載内容が異なっていますね。

日本では上記の表のようにまとめられていますが、英語サイトでは500シート未満の新規テナントでの取り扱いがなくなった旨のみ記載されており、自動更新される旨は見当たらずでした。

ちなみに価格サイトでは、英語サイトからはSkypeの表記が消えていました。(以下はBusiness系の一覧ですが、Enterprise系でも消えてなくなっていました。)

【Business系(英語サイト)】

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【Enterprise(英語サイト)】

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日本のサイトにはまだ記載が残っているようです。

【Business系(日本語サイト)】

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【Enterprise(日本語サイト)】

こちらはTeamsがいないですね汗

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ちょっと情報が錯そうしている感じがありますが、追って何らかの情報が出るものと思われます。更新情報を待ってみる必要があるかもしれません。

音楽:アルセイデス復活

Windows10 IMEのプライベートモードをしっていますか?

Windows10に付属するIME、プライベートモードというものがあるのはご存知でしょうか。

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Ctrl + Shift + F10を押すとIMEの文字に鍵のマークがつく機能です。

この状態になると、入力履歴がない状態になるので、プレゼンテーション時など、文字入力を他人に見せるときにはオンにしておいた方がよい機能です。

(2019/12/1追記:入力履歴がないという言い回しが誤解を与えたかもしれません。正しくは入力履歴が保存されない状態ですね。プライベートモードの間に追加された入力履歴がプライベートモード終了後に削除される形です。)

ちょっと地味なIMEに見えますが、この機能Edgeのプライベートモード利用時も自動的に有効化されるのはご存知でしょうか。

Edgeをプライベートモードで起動すると、IMEもプライベートモードになるという寸法です。

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この機能によって、プライベートモードで入力するデータはニュートラルな状態にある。ということを明確化しているのかと思います。

Chromeのプライベートモードではこういった連動はなされないため、OS連動の純正ブラウザである点を見せつけてくれるという感じですね。

最近はマイクロソフトのブラウザシェアはほとんど上がらなくなっている状態ですが、モバイル版Edgeとの連携といい、連動性はぴか一なんじゃないかと思っています。ぜひこれを機に一度Edgeを見直してみてはいかがでしょうか。

音楽:バベルの塔

Office365 SharePoint Onlineのテンプレート作成が簡単になっていました

SharePoint Onlineのドキュメントライブラリでファイルの新規作成を行おうとしたところ、テンプレートを追加するボタンが増えていました。また、メニューを編集するためのボタンも一緒に増えています。

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もともとSharePointでは、コンテンツタイプとテンプレートの組み合わせで新規作成可能なファイルを決めていましたが、確かテンプレートは1つを設定する形だったかと思います。

これが、追加ボタンでいくつも追加できるようになったということになりますね。

まずはメニューの編集を押してみました。
右メニューに編集用メニューが。初期からあったものは上下移動のみですが、追加したテンプレートについてはコンテンツタイプの選択ができるように。
編集を押すとテンプレートのファイルを直接開くことができるようになっていました。

【標準ファイル】

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【追加したテンプレート】

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続いてテンプレートの追加を押してみました。そのままファイル選択ダイアログが開きます。選択範囲はすべてのファイルとなっています。txtファイルなどもテンプレートにできますが、基本はOfficeファイルを対象としているのかと思います。

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追加したテンプレートを編集すると確認できますが、今まで通りFormsに置かれるようですね。

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また、Officeファイルをテンプレートにしておくと、作成された後にOffice Onlineで開いてくれるようです。Wordテンプレートはdocxに置き換わってくれるのですが、残念ながらExcelテンプレートはそのまま保存されていきました。コンテンツタイプ初期のテンプレートがWordテンプレートなので、それが問題なのかと思いExcelテンプレートに挿げ替えてみましたが、うまく動作しませんでした。この辺りはそれぞれアップロードしたファイルをテンプレートとして開けるようになてもらいたいところですね。

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SharePoint Onlineもどんどん進化が進んでいます。
最近はファイルを置く場所という色が強くなっている感がありますが、SP Frameworkを活用するといろいろできるので、まだまだ面白いことが隠れているのではないかと感じます。

これからも幅広く使えるようになっていってもらいたいですね。

音楽:ゴ~~ジャス

 

Office365 Microsoft Searchがアナウンスされていました

つい先日お伝えしたMicrosoft Searchですが、メッセージセンターにてアナウンスが行われていました。

Office365 管理センター内にMicrosoft Searchが出来ていました - ()のブログ

そこで、再度管理センターの中からMicrosoft Searchを押したところ、先日のようなパンダではなく、直接Bing for Businessのページに遷移するようになっていました。

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前回と若干文言やアイコンが変わっていますね笑

左のAre you an IT admin?を押してみたところ、ポップアップが。

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この機能を有効化するための方法ですね。
残念ながら同じ画面遷移を通ってきた結果、このページに飛ばされているのです、、、

といった具合に使えなさそうな感じが満点ですが、右側のボタンを押してみることに。

すると、、、

秋の寒空を表すようなイケてる画面が表示されました。笑

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ベータ参加者しか使えない。という残念なお知らせが。
ようするに、先日のForms入力で依頼をかけた人は使えるということのようです。
私も申請したのですけれど、、、と思っていたら、どうも英語環境のみで先行リリースしているようですね。

日本語環境では追って利用できるようになるとのことでした。

もう少し時間はかかりそうですが、昨年のIgniteで大々的に宣伝していた機能の実装になるので、かなり面白いものになるのだろうと思っています。

Igniteが閉幕してからもまだまだリリースラッシュは続きそうですね!

音楽:Good job!

Windows10 統合書き込みフィルターを利用してみました

Windows10 EnterpriseではPCを漫画喫茶のPCのように使い終わったらリセットしてくれる機能が備わっています。

統合書き込みフィルターと呼ばれる機能となるのですが、今回この機能を有効化して試用してみました。

この機能を利用するためには、標準ではインストールされていないため、インストールからスタートする必要があります。

設定-アプリと機能からインストールできるかと思い確認しましたが、こちらからはインストールが行えない様でした。 

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【インストールしたい機能はありませんでした】

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Windowsの機能に行けばあると思い、コントロールパネル内のWindowsの機能の有効化または無効化を開きました。 

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Device Lockdownの下にありました。統合書き込みフィルターの文字が。
これにチェックを入れ有効化しましょう。

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これでインストールは完了です。設定後1分程度でインストールは終わりました。

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これで設定に入ることができます。
設定はコマンドプロンプトで実行します。
管理者権限でプロンプトに入り以下コマンドを実行します。

uwfmgr.exe get-config

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このコマンドでは、現在の設定がわかります。
統合書き込みフィルターでは大きく分けて、プロテクトとフィルターの2段構成で対応する形となります。

まず最初に行うのはプロテクト。
書き込みから保護する対象となるドライブを決めます。以下コマンドではCドライブを対象としています。

uwfmgr.exe volume protect c:

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その後、フィルターの有効化を実行することで、データを書き込んでも再起動すると元に戻るようになります。実際に有効化するには再起動が必要となります。 

uwfmgr.exe filter enable

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設定した後の動作を見てみましょう。 

保護する前からあったファイルが左上。右下にある二つは保護後にそれをコピーして作ったファイルです。

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ファイルを保存した後に再起動すると、、、 

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想定通りデータが消えていました。なお、スリープモードに入るだけではデータは消えず、再起動でデータが元に戻るという形のようです。

機能的には設定した後に作ったデータをメモリに格納しながらリダイレクトする形なのでその通りの動作をしてくれていますね。 

なお、このデスクトップ、OneDriveで保護しているのですが、再起動時に消される動作となっており、さらに消した段階で同期がかかるようで、OneDrive上のデータも一緒に消えていきました。

逆に機能を有効化したままWebのOneDriveにファイルをアップロードするとそのアップロードが起動時に同期されるようです。

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起動後にこんな感じにファイルが現れる形に。

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プロテクトを終了する場合は以下コマンドで元の状態に戻せます。
再起動時にデータが消える動作は同じなので、次回起動以降に元の状態となる形です。

uwfmgr.exe filter disable

uwfmgr.exe volume unprotect c:

この機能、有効化、無効化にかかる時間がほとんどありませんでした。
もちろん保護対象はWindows本体も含まれるため、Windows UpdateやDefenderの更新も行われません。
実際にはアップデートをしない運用は成り立たないため、一時的にプロテクトをオフにしてからインストール後に再プロテクトをかけ、更新を行っていきます。

uwfmgr.exe servicing enable

shutdown /r /t 0

uwfmgr.exe servicing disable

また、Defenderの場合はファイルを除外対象にするのが良いのですが、以下にその方法が記載されていますので、実行しておくとよいかと思います。

Antimalware support on UWF-protected devices | Microsoft Docs

実際の運用にあたっては以下の資料も読んでおくことをお勧めします。

Unified Write Filter (UWF) 環境での運用を考慮した設定について | Ask CORE

Unified Write Filter (UWF) feature | Microsoft Docs

マイクロソフトは、環境に依存しないワークスペースを作ることで、生産性の向上とモダンワークスタイルを作ろうとしているのだと思います。

本当はWindowsからも脱却し、データと作業環境を分離して考え、その時折に利用可能な状況で作業を行い、クラウドへデータを格納する。という方向で作業のやり方をシナリオ立てていけばよいのかと思いますが、その第一歩として、人とPCを切り離すというやり方をとってみるのはいかがでしょうか。
この機能を利用していて、そういったことができるような気がしてきました。

音楽:モノクローム