Office365 ATPがSharePointにも拡張されました

Office365 E5では、ATP(Advanced Threat Protection)という機能がありメールの添付ファイルや危険そうなURLをチェックしてくれる機能があります。 

この機能がSharePoint、OneDrive、Teamsに拡張されることになったようです。

機能の有効化はOffice365 セキュリティセンターより、「脅威の管理」-「ポリシー」より行います。この中で、ATPの安全な添付ファイルを選択してください。

【脅威の管理-ポリシー】

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安全な添付ファイルに移動したら、上のほうにあるチェックボックスをオンにしてから下部にある保存を押します。これで、SharePointなどに関してATPの機能を有効化させることができました。

 【安全な添付ファイル】

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 ここではチェックを付け保存すると完了の合図などはなくそのまま機能が湯硬化されます。

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 実際の動作は試せていませんが、どうもExchangeでのATP動作とはことなり、事前クロール型のアクションとなるようです。
つまり、ダウンロード時の検疫ではないのでユーザービリティとしての性能劣化はない半面、アップロードされた直後のアイテムは検疫されていないということになります。

この手のシステムはすべてにおいて同じことが言えますが、システムで行うのは驚異の軽減であり、脅威が完全になくなるわけではないため、そのあたりを意識した対応を心掛ける必要がありますね。

音楽:ダニエル

Office365 TLS1.2未満の接続が3月以降行えなくなります。

Office365はHTTPSを用いた暗号化通信が行われます。

この暗号化通信でつかう暗号方式はTLSといって、様々な種類の暗号方式をブラウザのサポートレベルに合わせながら適用できるというものでした。

しかしながらTLSの古い規格であるTLS1.1などでは、暗号方式の選択肢が少なく、より強固な暗号化が行えないという問題がありました。

そこでOffice365では、2018年3月よりTLS1.1での接続を行えないようにプログラム修正を行うようです。要するに最新規格であるTLS1.2を利用してくださいね。ということに。

しれっと3月からとなっているのですが、結構大ごとな気がしており、たとえばWindows7の既定ではアプリケーションからOffice365に接続するケースで利用するWinHTTPにおいてTLS1.2は無効になっています。

Windows8Windows Server2012ではデフォルトブラウザ(かつ、最新)であるInternet Explorer10において無効に設定されています。

Outlookの接続においてもTLS接続を提供するSchannel.dllがWindows7ではTLS1.2接続が無効になっているはずなので、この辺りでも問題になってくるんじゃないかと。

対処はそれぞれ以下を見ていく形になると思うのですが、セキュリティ周りの話は頻繁に強化されるものなので、3月までにWindows Updateで自動的に有効化されるような流れがあるかもしれませんね。

この辺りの動きは注目していきたいところとなります。

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/3140245/update-to-enable-tls-1-1-and-tls-1-2-as-a-default-secure-protocols-in

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4040243/how-to-enable-tls-1-2-for-configuration-manager

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/245030/how-to-restrict-the-use-of-certain-cryptographic-algorithms-and-protoc

ちなみにWindows10では初期から対応済みになっているので細かなことは不要です。手っ取り早くいくならMicrosoft 365を選択肢に入れてみましょう。というお告げかもしれません。笑

音楽:笑ってた

Visual Studio Enterprise (旧Visual Studio with MSDN)の特典

突然ですが、MSDNMicrosoft Developer Network)を利用していますか?

開発を行っていないとあまり利用機会はないケースもあるのかと思いますが、マイクロソフトが提供するOSを含むソフト群を開発やデモ、テストなどで利用することができる仕組みです。

このMSDN、通常開発とともに利用することが主となるため、Visual Studio Enterpriseという形で、統合開発環境 Visual Studioの付属品として取り扱われるケースも多いかと思います。

Visual Studio Enterprise】

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実はこのMSDN、単独で使うにも結構なお得感を秘めたものなのですが、付随する特典もなかなかのもので、覚えておくとよりお得に開発を進めることができるようになるかと思います。その一部を紹介します。

まずは、MSDNの適用範囲。MSDNのライセンスを持った人が開発用に利用できる。というのは自明ですが、実はエンドユーザーが作成物を受け入れる際に行う試験用途では、そのためのライセンスは不要となっています。

【利用可能範囲】

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意外なところですが、MSDNは昔、評価用途での利用はできませんでした。
それが2013年より、評価用途での導入もできるようになっています。
案外知らずに評価用途で利用していたケースもあるんじゃないでしょうか。現在はセーフな用途です。

【実は評価目的でも利用できます】

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Visual Studio Enterpriseに至っては、Officeの製品ライセンスが付いてくるプランも用意されています。

【実はOfficeアプリケーションも使えます(以下図の名称は古いです)】

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【エディションと特典の一部】

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【ライセンスガイド(Visual Studio 2012当時)】

http://download.microsoft.com/download/E/F/B/EFB6002B-95CF-4323-8FFE-C23C98BF8C32/VS2012_LicenseGuide_3093-SE1.pdf

Visual Studio Enterpriseのオプション情報】

価格と購入のオプション | Visual Studio

かなり強力な開発支援を行ってくれる仕組みとなっているので、開発を行う方は特典の有効活用も視野に入れておいてはいかがでしょうか。

音楽:アンチョビとキャベツ

Windows10 Build 17063の配信最適化機能

Build 17063では、ビジネス用途向けにバックグラウンドおよびフォアグラウンドの帯域を設定できるようになっていました。

いつものようにgpedit.mscを立ち上げ、管理用テンプレート - Windows コンポーネント - 配信の最適化を閲覧すると該機能が入っています。

【バックグラウンド帯域設定】

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【フォアグラウンド帯域設定】

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この機能を利用すると、営業時間と営業時間外とに分け、それぞれバックグラウンド・フォアグラウンドアプリの帯域を制御できるようになるとのこと。

社内リソースの配分のために、部署ごとに時間をもって帯域を割る。などの施策をとることができそうですね。たとえば、OutlookのメールをOffice365に移行するなどの際に利用ができるかもしれません。

 

少し気になる点として紹介が漏れていたのですが、昨日のキャプチャにあった設定画面。

実はOffice365のメニューのように、アイコンの横に文字が表示される形式に統一されたようです。

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画面が小さい場合は昔もこの形になったと思うのですが、最大化してもタイル表示とならなくなりました。
いつもの統一感。というやつですが、やはり見栄えがあっているとわかりやすく感じますよね。

音楽:Outside

Windows10 Build 17063でました。

久々にWindows10 Insider Preview Build 17063が出ておりました。

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今回は、クリスマス休暇中に様々触ってもらうことを意識したのか、かなりの改善量となっているようです。

私自身まだ消化しきれていないため、目についた項を絞って動かしてみたいと思います。

まず目についたのは設定項目の上に何やらタブ上のものが表示されるようになりました。
これはSetsという統合機能かもしれません。
が、今のところ、制御方法が不明でどのようにほかのアプリを連動させるのかは今後試してみる必要がありそうです。

【Sets?】

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+ボタンを押すとEdgeが起動しました。
Cordovaのようなイメージで、ブラウザ描写のHTML5化させていくというイメージなのでしょうか。これは今後の動きをよく観察していきたいところです。

【+を押すとEdgeが起動します】

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ちなみに統合度はまだ微妙なようで、タスクバーではEdgeとして表示されるようです。
Edgeとして表示されているため、表示がActive(前面)以外にあるときはSetsの部分は消えてなくなっていました。

【Edgeが背面のケース】

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【Setsが前面のケース】

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Edge関連でいうと、WDAG。

起動時のスプラッシュが新しくなっており、よりWindows Defender色がでるものとなりました。

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ただ、私の環境ではいまだに動作せず、、、
どこかで再インストールしないといけませんね。

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ほかにはTimeLineの実装が目玉となっているようです。

デスクトップの切り替えボタン(Cortanaの横のボタン)の形が変わり、上下スクロールのイメージが追加されています。

【TimeLine】

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本来は、時間などが表示されて、いつ頃何を起動したかタスクの履歴がわかるようになるようですが、私の環境ではまだそこまでは見れませんでした。

また、Insider Preview PCが複数台あれば複数台で同一のタスクの履歴を享受できるようです。

PCを紐づけるのはログオンしたMSA、AzureADのアカウントのようで、どのアカウントに紐づけるかは設定のプライバシー、アクティビティの履歴にて管理されるようです。

【設定 - プライバシー】

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そして、設定画面のキャプチャで気が付い方も知れませんが、Fluent Design Systemがより広範に利用されるようになったようです。

設定アプリをよく起動するのですが、より色味が濃く現れるようになった感があります。

そのほかも多々更新があるのですが、本日のところはこの辺に。

音楽:跳ね虎

Bing 今年のクリスマスイブは五稜郭、クリスマスは、、、、

年末になるといろいろと趣向を凝らす傾向にあるBingですが、今年は五稜郭の画像や暖炉の映像でした。

Windows10のGUIに倣って、エフェクトのオン・オフは下部に専用ボタンが用意されています。

スノウ・エフェクト(雪が降る)、ライトアップ(クリスマスツリーについているアレをイメージしているようです)、フロスティ(雪結晶の枠)の3種のエフェクトと、ジングルベルの音声、暖炉、ミーアキャットの切り替えができるようになっています。(ミーアキャットってクリスマスに良く出ますよね)

【エフェクトいっぱいの五稜郭

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【暖炉で薪をくべる】

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 Bingのトップ画面はタイル系のボタン操作なのですが、UI上結構しっくりきており、ちゃんと考えられているんだろうなぁ。と感心しきりです。

で、肝心のクリスマスの画像ですが、サンフランシスコのユニオンスクウェアでした。

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ところで、Bingは日々きれいな写真をアップしてくれています。
最近の写真はトップページ下部に表示されているので時間があれば眺めてみてはいかがでしょうか。

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音楽:をなごとは

Office365 Streamの動画をSharePointに投稿してみよう

Office365のStreamですが、単独で利用することはもちろんですが、いろいろなユーザーに閲覧してもらうことを考えると、SharePointなどのポータルから閲覧できるようになると使い勝手が向上すると思います。

そこで今回はSahrePointへの投稿方法を見ていきましょう。

まず、Streamのポータルから。アップロードした動画はマイコンテンツ-マイ動画から閲覧できますが、一つの動画を選択すると以下画面が表示されます。

その中で動画の上部左側の共有ボタンを押下することでSharePointなどへの展開を行うための情報が表示できます。

マイコンテンツ-マイ動画の1動画】

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共有ボタンを押下すると、共有、電子メール、埋め込みの3つのタブがある画面に遷移します。SharePointへ連携する際はこのうち、共有と埋め込みの2つのタブを利用します。

【共有ボタンを押下 共有タブ】

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【共有ボタンを押下 埋め込みタブ】

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Stream側はまずはここまで覚えておきましょう。
なお、SharePointへの投稿は主に2つの方法で行います。モダンサイトか旧サイトかで投稿方法が変わってきます。モダンサイトの場合は上記の共有タブ、旧サイトの場合は埋め込みタブを使うことが多いため、投稿先に合わせて情報を取得しておきましょう。

モダンサイトに追加する際はWebパーツよりストリーム(プレビュー)を選択します。

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ストリームのパーツ設定にビデオのアドレス欄があるため、単一の動画を表示させる場合は先ほどの共有タブで入手したアドレスをそのまま貼り付けます。

この際、開始というチェックボックスが表示されていますが、これにチェックを入れた場合、その下にある時分秒を入力する項目で入力した時間から動画を再生することができます。

例えばカンファレンスの動画などで、トピックとなる1部を伝えたい場合などはこの機能を利用するとより効率的にユーザーへ知らせることができます。

【ストリームパーツ 1動画】

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モダンサイトの場合単一の動画だけでなく、チャンネルを表示させる機能もあります。

この場合は、Stream上でマイコンテンツ-マイチャンネルより該当チャンネルを選択して、そのURLを張り付ける形となります。URLのプレフィックスはhttps://web.microsoftstream.com/channel/となります。

【ストリームパーツ チャンネル】

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【Stream マイチャンネル】

この画面よりURLを取得します。

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 旧サイトへ投稿する場合、Stream用のパーツは存在しないため、ソースの中に埋め込む必要があります。ページの編集を行ったうえで、ソースの編集を行います。

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ソースの中にマイ動画の埋め込みタブより取得したiframeを組み込んで下さい。

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 この方法を用いれば、Webページだけでなく、Listへの投稿も可能となります。

【リストへの投稿】

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ただ、旧サイトでInfopath Formを利用している場合は注意が必要です。
Infopath Formでは、リッチテキストにiframeやScriptを許可しておらず、編集画面上は表示されるものの実際のユーザー表示画面では表示が行われません。

この動きは回避できないようなので、Infopath Formを利用しておりStreamと連携したい場合はInfopath Formから別のリストへのリンクなどを張るなどして回避する必要があります。(ユーザーの手間は増えるため、モダンサイトへの乗り換えも視野に入れておく必要があるかもしれませんね。)

 音楽:漢気