Windows Server 2016 Build 16237のインストール

 前回準備したWindows Server 2016 Insider PreviewのBuild16237ですが、早速インストールしてみます。

内容が内容なので、仮想環境にインストール。 

 第二世代のHyper-Vゲストで、動的メモリをオフにしての構築です。
動的メモリをオンにしたままだとDVDブートができませんでした。

ダウンロードした「Windows_InsiderPreview_Server_2_16237.iso」をドライブに割り当て起動します。

【起動画面】

f:id:mohessu:20170806235503p:plain

言語と通貨、時刻設定を行います。
どうもInsider Previewのためか言語は英語のみとなっておりました。
通貨、時刻は多数の言語(国)から選択可能です。
日本を選択するとIMEの選択とキーボードの選択が出てきます。
IMEの選択肢にはJapaneseなどがあるのですが、無難にMicrosoft IMEを選んでおきます。

【日本選択時の表示】

f:id:mohessu:20170806235618p:plain

Insider Previewにおいても、Windows Server 2016 Ver1607と同様に大まかな設定はこれで完了です。Instal nowを押下しライセンス設定に移ります。

【設定完了画面】

f:id:mohessu:20170807000317p:plain

 【プロダクトキー入力画面】

Insider Previewのプロダクトキーは固定で以下の値となっているようです。

Server Datacenter Core: B69WH-PRNHK-BXVK3-P9XF7-XD84W
Server Standard Core: V6N4W-86M3X-J77X3-JF6XW-D9PRV

 それぞれ利用したいほうのキーを入力します。
ちなみに、右下のI don't have a product keyを押下しても先に進むことができます。

今回はその方向で。

f:id:mohessu:20170807000614p:plain

【OSエディション選択画面】 

プロダクトキーを入力しない場合、どのエディションにするかここで選択となります。
今回はDatacenterを選択します。

f:id:mohessu:20170807001322p:plain

【ライセンス同意画面】

ライセンス同意がありますので、内容をよく読みましょう。

f:id:mohessu:20170807001001p:plain

この辺りも通常のWindows Serverインストール画面と変らないですね。
新規インストールでは下を選びます。

f:id:mohessu:20170807001634p:plain

パーティションなどの設定をしない場合はそのままNextでインストールが開始されます。毎度のことですが、年々インストールが簡素になってきてありがたいですね。

f:id:mohessu:20170807001827p:plain

ここからはディスクの速さとの勝負です。1時間はかかるかなぁ。

f:id:mohessu:20170807002009p:plain

 と思っていたら10分程度でプロンプトが表示されました。
Ctrl+Alt+Delを押下します。

f:id:mohessu:20170807003515p:plain

Adninistratorのパスワード変更ですね。
これは重要なパスワードなのできちんと入力し控えをとっておきましょう。

f:id:mohessu:20170807003437p:plain

パスワードを決めたら2回入力し、Enterを押しましょう。

f:id:mohessu:20170807003724p:plain

これでパスワードの設定は完了です。

f:id:mohessu:20170807003817p:plain

各種設定が始まり、1分ほどでインストール完了し、Adminのプロンプトが表示されました。意外と早い!(Server coreだからでしょうか。)

f:id:mohessu:20170807004028p:plain

というか、現段階ではServer Coreでのインストールのみが提供されているのですね。
気が付きませんでした。

マイクロサービスな視点ではこの考え方が良いと思いますが、慣れないとなかなかつらいですよね。

音楽:静かな生活

Windows Server 2016 Insider Previewを利用するには

Windows Server 2016ですが、6月頃にInsider Programを開始するという案内が出ていましたが、入れる暇がなく、チェックできていませんでした。
どうも実際にInsider Buildが提供され始めているようなので、入手法を記しておきます。

まず、現在のBuildは16237となっており、2017年7月13日にリリースされています。

以下サイトから最新のBuildを入手することができます。

https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewserver

Windows Server Insider Previewダウンロードサイト

わかりにくいですが、最初に行うことはサインインとなります。
右上のSign inを押下します。

f:id:mohessu:20170806200747p:plain

 【Sign in画面】

いつの間にかMSAのサインイン画面が新しくなっています。
配置としては、先日取り上げたOffice365サインイン画面と同様になったようです。
こちらは朝日(夕日?)が出ていますね。

f:id:mohessu:20170806200914p:plain

 サインインできると、ダウンロードが行えるようになります。
Get Windows Insider Preview Serverを押下してダウンロードしましょう。

f:id:mohessu:20170806201031p:plain

 

サイズは2.7GBとなっていました。

今回は、Insider Program加入のアカウントでログインしたためすんなりとアクセスできましたが、おそらく未加入の場合はダウンロードができないと思われます。

そのケースではまずInsider Programへの登録を行いましょう。
登録は以下サイトから実施します。
私は個人Insiderでダウンロードを行いましたが、おそらくInsider Program for Businessでもダウンロードできるかと思います。その際は組織のアカウントを登録する。から実行ですね。

https://insider.windows.com/ja-jp/

Windows Insider Program】

f:id:mohessu:20170806201719p:plain

音楽:Time to die

Office365 ProplusのDeployment toolを利用する

前回ダウンロードしたOffice Deployment toolを起動しましょう。
私がダウンロードした際は「officedeploymenttool_8311.3600.exe」というバージョンでした。

早速このファイルを起動します。
起動するとまず、ライセンスの確認です。
内容をよく読み、問題なければチェックを入れて進みましょう。

f:id:mohessu:20170810135723p:plain

このファイルは圧縮形式だったようで、展開先を聞かれます。この後の工程もあるため、コマンドプロンプトでアクセスしやすい場所を選択しましょう。

f:id:mohessu:20170810135758p:plain

展開が完了すると以下画面が。
展開自体は一瞬で完了します。

f:id:mohessu:20170810135844p:plain

展開先には2つのファイルが。
まずはconfiguration.xmlをメモ帳などで開きましょう。

f:id:mohessu:20170810135942p:plain

ファイルは既に利用しやすいようにサンプルが記述されています。
Configuration-AddのChannel項を変更していきます。

現在のチャネル:Current

段階的提供チャネル:Deferred

段階的提供チャネルの初回リリース:FirstReleaseDeferred

【前回の流れに沿ってFirstReleaseDeferredを選択した図

f:id:mohessu:20170810140315p:plain

この修正が完了するとDeployの実施ができるようになります。

コマンドプロンプトからSetupを起動しましょう。
Setupは /downloadを付与することでモジュールをダウンロードしてくれ、
/configureを付与することで起動をインストールが起動します。
インストールを起動するにはダウンロードが必須なので、事実上以下順に動かくことになりますね。
setup /download
setup /cofigure

コマンドプロンプトでsetup.exeのパラメータを確認したところ】

f:id:mohessu:20170810141025p:plain

setup /cofigureのスプラッシュ

f:id:mohessu:20170810151447p:plain

音楽:月下の陣

Office365 Office Insider ファーストビルドの利用について

Office365 Proplusを利用する際、4か月ごとの更新または毎月更新を選ぶことができます。(今後のOffice365の年2回の更新に伴って9月頃に考え方が一新されるようです。)

通常Office365のEプランを利用している場合、上記2種は管理センターの設定 - Services & add-insよりOfficeソフトウェアのダウンロード設定から選択することができます。

設定 - Services & add-ins

f:id:mohessu:20170809012536p:plain

Officeソフトウェアのダウンロード設定

f:id:mohessu:20170809012310p:plain

【チャネルの設定】

f:id:mohessu:20170809012413p:plain

【変更直後の状態】

2種から選択できます。言葉が違うのでわかりにくいですが、以下に読み替えてください。私の環境では切り替え直後は延期チャネルとなっています。

期限内チャネル=最新機能提供チャネル
延期チャネル=段階的提供チャネル

f:id:mohessu:20170809012712p:plain

実はこの2つのチャネル以外にInsider ファーストビルドと呼ばれる、Office Insider向けのチャネルが存在してるのです。

Windows Insider Programと同様に、OfficeのInsider Programとなっています。
昔はコンシューマ向けということもあり、MSAでライセンスを取得した、Office365soloなどが対象だったのですが、いつからか、E1以降の契約者でも利用できるようになっていました。それがOffice Insider ファーストビルドと呼ばれています。

Office Insider ファーストビルドを利用するには、Office展開ツールを用いてOffice 365 Proplusを展開する必要があります。
残念ながらC2Rでインストールは行えないため、展開ツールでパッケージを作成してからの利用となります。C2R版がインストールされている場合はアンインストールが必要となります。

まずは以下サイトより展開ツールをダウンロードしておきましょう。

【Office展開ツール】

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49117

音楽:花菜風

Office365 Exchange Onlineの障害

2017/8/7、Office365 Exchange Onlineに中規模な障害が発生しておりました。

【障害内容】

f:id:mohessu:20170808002342p:plain

 

簡単に説明すると、ネットワーク機器に問題があり、日本のテナントに属す一部のユーザーのメールボックスへのアクセスが行えなかった模様です。

国内テナントでは、メールボックスに接続ができない。国外テナントでは日本のテナントのメールボックスにつながらない。という感じの案内になっていた模様。

日本時間の9時ころから障害が発生し、午後2時ころには終息に向かっていたため、結構な数のテナントが影響を受けたようですが、今は回復している状態かと思います。(回復には、Exchangeへの再接続が必要という話もあるので、復旧できていない人は一度再接続を試みてみましょう。)

障害は起きないに越したことはないですが、起きてしまってからの迅速な復旧が何よりも肝心かと思います。約半日を長いとみるか、短いとみるかは人それぞれかと思いますが、フォローができる体制があってこそのサービス維持であるというのがよくわかる状態だったかと思います。(障害状況報告の履歴を見ているとメールサーバーログの調査からネットワークの調査に広がり、最終的に通信機器の問題と原因究明に入っていたようです。)現時点では正式な障害報告はまだ出ておらず、5営業日後ということだったので、来週中くらいには出ると思います。(日本の夏休みなどは同カウントされるんでしょうね。)

まずはふっきゅを喜びつつ、障害報告を待ってみましょう。

音楽:Girl with Power

Office365のサブスクリプションと機能の関係

Office365のサブスクリプションは前回説明をしましたが、機能とのつながりを説明できていませんでした。
サブスクリプションはE3やE5、個別アプリの単位で用意される。ということがわかったと思いますが、ユーザーが利用する際はサブスクリプションの中にある機能を有効化していく必要があります。

サブスクリプションの内の機能(E5)】

この画面からライセンスを有効化していきます。

f:id:mohessu:20170806003421p:plain

単品購入だけがメニューになっていればわかりやすかったのですが、Office365はセットメニューがたくさん用意されています。

上記画面でいえばE5の中にStaff Hubがあるかと思います。この機能、実はE3にも含まれており、以下画面のように、E3側にも全く同じ形でライセンスが用意されているのです。

サブスクリプションの内の機能(E3)】

f:id:mohessu:20170806003503p:plain

画面は持ち合わせないのですが、単品購入したものがあればそれも同じ機能ですが別サブスクリプションとして同一ユーザーに有効化することができてしまいます。(Staff Hubは単品がないですが、例えばSPOやEXOなどはEシリーズ全部にあり、かつ単品も用意されています。)

ユーザーが機能を利用する際にはいずれか1つが有効化されていればよいのですが、複数有効化しておくこともできるため、管理する際に気を付けてみていく必要があります。

おそらくこれはライセンスのバージョンアップなどを考慮しての作りだと思います。
E1を使っていたが、来月よりE3を追加購入した。E1とE3は1月だけ被って購入しているためそのひと月は両方を有効化しておくとライセンスが付いていない期間がゼロとなる。というようなシチュエーションなのかと。

特にスクリプトなどでライセンスを自動付与するようなケースでは、この個別ライセンスとの区分け、複数付与の監視などを行っておかないと無駄に付与してしますケースがあると思います。気を付けて運用を行っていきましょう。

(Micosoft FormsなどE1,E3,E5で若干利用できる機能が異なるケースもあるので、そのあたりも注意してみていきましょう。)

音楽:Sweet feather

Office365のサブスクリプション

Office365のライセンスはちょっと複雑で、テナント-サブスクリプション-機能-ユーザーという階層で管理されています。

一般的には1企業が1つのテナントを取得し、その中でサブスクリプションと呼ばれるOffice365構成群を購入、サブスクリプションに含まれる機能を有効化してユーザーに提供する。という流れとなります。

この中でわかりにくいのがサブスクリプション
大まかにいうとユーザーにライセンスを付与する画面の大項目と同義になります。

以下図でいうと、Office 365 Enterprise E5とE3の表記ですね。

【製品ライセンス付与画面】

f:id:mohessu:20170805234941p:plain

実体は課金情報の中にあるサブスクリプションとなります。

これはE1やE3、E5といった購入した単位となります。
この内容がまた厄介なところで、例えばE3でもMSで名前を変えたりする単位でサブスクリプションが分かれる形となります。(プレビューや試用版ごとに分かれます。もしかすると有効期間が異なるケースで分かれるのかもしれません。)

このサブスクリプション画面ではライセンスの追加購入や利用停止などを行うことができます。
サブスクリプション画面】

f:id:mohessu:20170805235317p:plain

サブスクリプション画面に表示されるものは、一度でも購入などを行っているもののみとなります。それ以外のサービスをサブスクリプションに追加したい場合はサービスの購入画面から追加していきます。

【サービス購入画面】

f:id:mohessu:20170806001821p:plain

この画面の中には、Office365だけでなく、ファミリーシステムとなるDynamics 365なども含まれてきます。また、アプリ単体(SharePoint P1やKioskなど)もここから追加可能です。

ただし、ライセンスパートナーを通じての購入の場合、この画面からの追加は行えません。

利用者の立場ではあまり見ることはないかと思いますが、管理の立場になると課金など含めこの辺りを理解しておく必要が出てきます。サブスクリプションの理解は結構大変だと思いますが、利用の起点となるため、ぜひマスターしていきましょう。

音楽:Let's News